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Channel: 「日本在来馬」歴史研究会
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Ⅶ:北海道和種馬ー平成28年  謹賀新年

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                       日光東照宮・ご神馬厩舎

          他人の意見は、最後までよく聞き
        自分の考えは、理解してもらえるまで話し
        百聞は一見にしかず。広い気持ちで世間を見る。

                       謹  賀  新  年
 
        皆様のご健康とご多幸をお祈り致します。

                                        平成28年元旦


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              厩馬図

 厩に見える野放しのサルは室町期頃から「馬の病魔退散」に効アリという、大陸渡来の迷信のもとに飼われており、「馬の守り神」とも言われた。
   (野放しのサルは実際には厩のサル木に繋がれていた)

 厩馬図屏風は繋馬図屏風とも称され、厩舎に繋がれた馬を主題に室町後期から江戸時代初期に相当数が製作された。
 いづれも厩の屋根を水平に、厩舎内は一扇に一頭ずつ馬を配するといった描き方の構図を取っている。
 厩馬は全て牡馬で、当時は去勢が行われていなかったため狂奔防止のため厳重に繋ぎ、蹴傷予防用に隔室で馬房間を仕切り、床は板張りである。
 厩馬図屏風には描かれていないが、実際には糞尿の処理をする番人がおり、城主や家臣にとって厩舎はステイタスシンボルであり、城内や屋敷に人が入る際「最初に目にする」場所に配置されていたと言われている。
 さながら、現代の「セレブな方」の玄関横の車庫に「高級外車が何台も並んでいる」のと同等の感があったのであろう。

 ただ、徳川家康が家臣から「他の武将の厩舎の様に立派なものに作り変えた方が良いのでは」と進言された際、「合戦場においてその様な飼養は出来ぬ」と返答し、建て替えをしていないことからして、これはあくまでも筆者の推測であるが、厩馬図に描かれている馬は「見せるための馬」であって「実戦用の馬」ではなかったのかもしれない。
 

   引用           厩馬図
                 大坪流

   協力           日光東照宮


                                             鈴木純夫



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